サマーキャンプ「第48回AMIGOキャンプ」の報告 (8月10~14日、四日市少年自然の家)

 「仲間たちとの共同生活を通して自己管理の技術を習得すること」を目的とする1型糖尿病サマーキャンプ=「第48回AMIGOキャンプ」が四日市市少年自然の家にて開催されました。今回は貝沼内科小児科が主催で8月10日(木)~14日(月)の4泊5日の日程で、それに伴い、つぼみの会 愛知・岐阜とつぼみの会 三重が主体となるミニキャンプも8月12日、13日で1泊2日&日帰りの日程で4年ぶりに開催されました。
 今回のキャンプのテーマは「作ろう!AMIGOの輪、和、笑」。コロナの影響で少し変わってしまったヒトとヒトのつながりをこのキャンプを通じて、仲間を作っていくことの楽しさ、仲間がいることのありがたさを感じてもらいたいという主催者の思いが詰まっています。
2023FY-summerCamp-menu.jpg 今回のミニキャンプの1日目は本キャンプのメインイベントである世界中の食材や遊びを集めた「ミニリトルワールド」の日程に合わせて参加しました。今や、海外旅行や外国の料理を食べることは当たり前の時代になりましたが、「じゃあそのカーボ量はいくつ?」と聞かれると、カレーやピザの様に日本でも当たり前の料理はわかるけど、アヒージョ、キッシュ、チャプチェ・・等は聞いたことがあるけど原材料やカーボ量がわからない人も多いと思います。世界が身近になった現代はこういった機会は良い経験になりますね。右記に当日の献立がありますが、1型糖尿病サマーキャンプでこれだけの多種多様な食材を提供するキャンプは他にはないと思います。本キャンプスタッフの皆様は大変だったと思います。患児たちに「食べることを楽しもう!」というメッセージが伝わってきます。
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 様々な国の本格的な料理が準備されました。すごいです!楽しいです!皆の笑顔が印象的でした。
 リトルワールドの最後は花火で締めくくり、ミニキャンプ参加者の夜は貝沼先生とポストキャンパーを交えた相談会を開きました。貝沼先生からは親御さんたちの負担軽減のアドバイス等を頂きました。スタッフとして参加している立派な青年になったポストキャンパーも参加していただきその立派な姿を見た親たちはきっと心強く感じたのではないでしょうか。
 2日目の朝は散策で近くの山の展望台まで登り記念撮影パチリ。帰ってきてから野外調理は皆で荷物を運び、火を起こし、肉と野菜を切り、カレーとウインナーを調理しパンと一緒に頂きました。その後、恒例のしゃぼん玉と水鉄砲で子供たちはびしょ濡れになり大喜びでした。

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          朝の散策。展望台で記念撮影。

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 屋外で食べるカレーは美味しいですね            貝沼先生と記念撮影

◆◆会員から感想記事を頂きました。◆◆
 「今回は、初めてポストキャンパーとしてサマーキャンプに参加しました。
 張り切って全日(4泊5日)で申し込み、台風の接近で少しヒヤヒヤしましたが、最終日まで行うことができてよかったです。キャンパーの時は、「企画が楽しい!非日常の体験ができて楽しい!」と感じていましたが、今回はスタッフとして参加したことで、「医療関係の方と話せて楽しい!色々な人と関わりをもつことができて楽しい!」に変わり、今までとは違う楽しさを感じました。
 私は将来、医療関係の仕事に就きたいと考えているので、スタッフの皆さんの話を聞くことができて、とてもためになりました。
 サマーキャンプは自分から行動しないとすぐに終わってしまうので、ポストとして積極的にキャンパーと関わることを意識しました。すると、2日目からは「みつきちゃん!」と名前を呼んで、自分に懐いてくれる子ができて、すごく嬉しかったです。キャンパーだった頃にポストのお兄さんやお姉さんからしてもらって嬉しかったことを、ポストキャンパーになった今、自分からできてよかったです。キャンパーとは違う視点で、たくさんのことを学んで経験できるサマーキャンプに、ポストキャンパーとしてまた参加したいと思いました。
≪編集部より≫
 高校生になった青年たちがポストキャンパーとしてサマーキャンプにスタッフとして参加する。先輩たちが作った道が後輩たちにしっかり伝承されていますね。1型糖尿病患児にとってサマーキャンプの存在はすごく大きく、その後の長い人生に多大なる影響がありますので皆で大事にしていきたいですね。

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