平成23年度 総会および講演会

山下実 会長 平成23年度定期総会を4月10日(日)ウインクあいち(名古屋市)で開催しました。
 午前の総会は、出席正会員数170名(うち委任状提出144名)で、全正会員数256名の半数を超えましたので成立しました。昨年度の事業報告と決算報告、会則の一部改正、今年度の事業計画と予算が審議されすべて承認されました。議事内容の詳細は別紙の「総会資料」一式をご参照ください。
 午後は九州大学病院心療内科の瀧井正人先生の講演会に66名が出席しました。
 以下,午後の講演概要です。

【瀧井正人先生記念講演概要】
「糖尿病とともに生きる ~1型糖尿病への摂食障害の併発を通して~」
講師 九州大学病院心療内科 瀧井正人 先生 糖尿病とは、①ストレスの大きい病気、②受け入れにくい病気、③喪失体験(健康、人生、幸せ、未来・・・・すべてを失ったように感じる)という心理的影響の大きい病気なので精神疾患を併発する患者さんが多く、瀧井正人先生のところには心理的問題に悩み、糖尿病の治療もうまくいっていない患者さんが全国からたくさん紹介されてきているそうです。そんな中で摂食障害を併発した1型糖尿病患者である荻原友未さんとの往復書簡を元に患者さんに対して支える側はどんな心理的サポートをしていったら良いのかをお話しいただきました。お二人の往復書簡を本にした「ひとりぼっちを抱きしめて」のなかでは患者本人でなければ感じられない悩みや心の叫びがひしひしと伝わってきます。1型糖尿病と上手く付き合えてないお子様をお持ちの方は是非読んでいただきたい本だと思います。

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