平成28年度 教職員向け研修会

全景 毎年夏恒例になった教職員研修会が、7月27日に実施されました。学校の養護の先生を始め101名の方が出席され、病気について学ばれました。
講師 杢野医院 杢野先生 最初は、杢野医院の杢野先生から、病気の内容、特徴をわかりやすく説明がありました。昔は、死に直結する病気であったが、インスリンの発見により、健康的な生活ができるようになったこと、今ではスポーツを始めとして、活躍している人が多いことが紹介されました。
 次に、患者および家族からの体験談として、当会会員の山中綾菜さんとお母さんからのお話がありました。発症して入院したとき、長期に休むことになったが、先生がクラスの状況を教えてくれて、うれしかったこと、学校への復帰時にも、多くの先生が説明を聞いてくれて助かったこと。 そして友達が、いろいろ手伝ってくれること、インスリン注射さえ正しく行えば、食事制限もないし、できないことは何もない、今は登山にはまっており、お父さんのダイエットにつながった話がありました。
 最後に質問の時間がありました。先生方の患者に対する対応の不安なことが質問されました。それを杢野先生と綾菜さんの二人、息のあったコンビで回答されていました。

★先生方の感想(一部)★

  •  今回の講演を聞いて、1型糖尿病について詳しく知ることができました。本校にも1型の生徒がいます。体調が悪く保健室に来ると、こちらが必要以上に心配してしまうことがよくありました。いつも本人は補食すれば大丈夫とたしかに言っていました。これからはあまり干渉しすぎず、本人の判断に任せるくらいの気持ちでいいのだと知ることができて良かったです。ありがとうございました。
  •  今回の講演で、ニュースにでていた女の子やあやなさんのように学校生活を楽しくすごしている様子を知ることができました。あやなさんの母がおっしゃっていた「できない」ではなく「してみよう」という言葉にはっとしました。安全を何も起こらないことを第一に考えるのはもちろんですが、本人にとって過ごしやすい楽しい環境を一緒に考えながら作っていくことが、何よりも大切なことだと感心しました。
  •  大変勉強になりました。ありがとうございました。医師と患児が並んでマイクを持って受け答えをされている姿が、すごく素敵に目に映りました。私も前向きに関わっていきたいと思います。

学校教職員向け研修会での発表を終えて

  • 体験談発表 山中 親子・研修会の発表の中で、一番大変だった事は、発表のスピードを考えて話すことでした。あまり緊張はしませんでしたが、スピードを考えて話すのがとにかく難しかったです。また、スライドの準備では、どの順番で話すと1型の学校生活が伝わるかを考えて準備しました。準備は大変でしたが、発表はとても楽しかったです。本番はスムーズに出来たと思います。杢野先生との質疑応答の時間では、学校の先生方からの質問に答えることができてよかったです。私は話すのが好きなので、また、こういう機会があれば、話したいと思いました。(山中綾菜)
  • ・研修会での発表の機会をいただきありがとうございました。発症して3年が経ち、娘の綾菜と1型との生活を振り返る、いい機会となりました。発表となると、準備等、大変な面もありますが、この発表のおかげで、綾菜の1型への思いなどを改めて知ることができました。親子で発表することができて嬉しかったです。本当にありがとうございました。(山中綾菜の母)

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